るーぽ

自己紹介

2014年8月、戸田市文化会館での公演より「Miki’s kikaku」として活動を始めました。

2017年より現グループ名「るーぽ」に改名し、戸田市を中心に東京都や宮城県、群馬県と範囲を広げ活動を続けています。

クラシック音楽を音楽大学で勉強してきた演奏家によるグループで、公演ごとにメンバーが変わります。声楽、ピアノ、マリンバ、パーカッション、ヴァイオリンなど楽器も様々です。

「るーぽ」はイタリア語でオオカミという意味です。イタリア語で「 In bocca al lupo!(イン・ボッカ・アル・ルーポ)」という言葉があります。直訳すると「オオカミの口の中へ!(入れ!)」という意味で、舞台に出る前や試験のときなどに、「がんばって!」と励ますときに言う掛け声(?)です。恐れずに挑戦していこう!という気持ちを込め、この言葉から「るーぽ」と取りました。

どんな公演?

0歳児から大人までどなたでも入場いただける、子供向けコンサート、オペラです。泣いても騒いでも大丈夫、参加型の公演です。シーンと静かなクラシックコンサートではありませんのでご了承ください。

とても近い距離でマイクを通さない生の声、演奏をお楽しみいただけます。出演者が触れるところにいるので子供達も興味津々です。約1時間の公演ですが、子供が飽きないよう構成しているため、ほとんどの子は集中してご覧いただいています。しかし、人間ではないもの(動物や虫など)に化けているため、それが怖い子、寝起きでご機嫌ななめな子、聞いたことのない大きな声に驚く子もいます。出入り自由ですのでお子様のペースでご参加ください。

プレイマット席と椅子席のご用意があります。公演中に移動も可能です。公演中にじっとしていられなくて大丈夫です。歩きたい子、立ちたい子、お好きなところで、好きな状態でご覧いただけます。

クラシック音楽、オペラはまだ早いかも?

「うちの子にはまだ早いかも?」というお問い合わせを受けることがあります。

とんでもありません。たくさんの0歳児にご参加いただいています。安心してご来場ください。事前の勉強も必要ありません。心のままにお楽しみください。

クラシック音楽は眠くなってしまいます。。。その通りです!クラシック音楽だけではなく、童謡や唱歌も演奏しますし、ダンスもありますので眠くなるところは少ないかもしれません。

しかし、「どこかで聞いたことのあるクラシック音楽」だけで構成したくない、日本語の歌詞で公演したくないと考えています。子供だからこそ本格的な物を聞いて欲しいと思っています。そのためマニアックな作曲家の作品を選曲したり、原語での歌唱を行っています。

ドイツ語の歌曲を選曲したときのことです。恐らく言葉を分かる子はいないはずですが、不思議とみんな同じところで泣き、怖がりました。何度も公演しましたが、毎回起こりました。そこは悪魔が子供を甘い言葉で誘うシーンでした。音楽から感じ取って怖がる子供達の様子に、演じながら感動と衝撃を受けました。子供の感性はすごいです!

きっかけ

この活動を始めることになったきっかけはたくさんあります。まずは子供好きなこと、そして子供ってすごい!と思っていることが大前提です。

子供にピアノや歌を教えるようになり、良いことも悪いことも驚くことが多々ありました。中でもショックだったのが、想像することを知らない子が多いことでした。「ここはどんな気持ちで歌ってると思う?」と聞くと「分かりません。正解は何ですか?」と返ってきました。これには驚いて、情景を想像させるレッスンに時間をかけるようになりました。初めは何も考えられずにどうしたら正解なのかを確認していましたが、この回答をした子も含め、子供達みんなが目をキラキラさせて、着ている服の色や、天気、時間、場所など様々なことを想像するようになりました。その変化に驚き、感動したのを覚えています。

そんな出来事もあり、自分には当たり前と思っていたことを知らない子供がいるのかもと思いました。目には見えないことを想像する楽しさや、生の音楽を聴くこと、言葉の美しさなど、私にも何か伝えられることがあるかもと考え始めました。

そんな時に素敵な助産師さんと出会い、今のお母さん方の現状を聞くことができました。子供とどうやって遊んだら良いのか分からない、一緒に出かけられる場所がない、子供が2人いると行ける場所に限りがあるなど様々な問題があるとのことでした。

そこで、誰でも気軽に行けて、遊びながら本格的な音楽を聴ける場所を作れないかと、この活動を始めることにしました。

公演に対する想い

「小さいうちから本格的な音楽を聴いてもらいたい」この思いはだいぶ前から持っていました。音楽に限らず本物に触れることは良いことだと考えています。世界中には素晴らしい芸術家がたくさんいます。色んなものをたくさん見て、聴いて、感じてもらいたいと思っています。

今はインターネットの発展が素晴らしく、簡単に世界中で起きていることを知ることができます。音楽や絵画、写真など有名アーチストの作品もすぐに見ることができます。これは本当に素晴らしいことです。しかし、画面の中だけで見るのと、本物を見るのは全く別物です。

子供達には、私達の公演だけではなく、たくさんの物を見て触れて感じてもらいたいと思っています。「楽しかったー!」と言って帰ってすぐに忘れちゃうかもしれません。それでも色んなことを実際に経験してもらいたいなと願っています。きっとそれがその子の成長の種になっていると思っているからです。

私達の公演が、その子のたくさんの経験のうちの一つになれたら嬉しいなと思っています。

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